戸越銀座温泉

tenshinokuma2014-01-23

 昨日は、取材で大崎まで行ったので、足をのばして、戸越銀座温泉まで。
 戸越銀座の脇に入ったところにある。こじんまりした、黒湯の温泉。室内の浴槽からは、向かいになって、富士山の絵がある。小さいけれど、なかなかすっきりした気持ちのいい絵だな。お湯の温度もばっちり。
 露天風呂は、大きくあいた窓から空が見える。
 カランのお湯の出が悪かったことだけが、残念だったかな。でも、これはどのカランも同じということじゃない。
 浴室は、月の湯と陽の湯の二つがあり、男女で入れ替わりだと思う。この日は月の湯。露天風呂は炭酸泉に。陽の湯だと露天風呂が黒湯になる。
 ゆったりとお湯につかってきました。
 ところで、今回の都知事選で、困難だけれど上手に考えて欲しいことがある。それは、密集住宅地の防災対策だ。
 言うまでもなく、震災対策として、密集住宅地をどうするかは、大きな課題だ。オリンピックを控え、こうした地域をなくしていくということに異論はない。
 けれども、話は単純ではないだろう。というのも、密集住宅地はとりわけ高齢者が多いからだ。この高齢者に、住み慣れたまちをつくりかえて住み替えてもらうということは単純ではないだろう。同時に、高齢者こそ、災害に強い場所に住んでもらわないと困る。このジレンマをどう克服するのか。地域コミュニティをいかに破壊しないか。
 もちろん、住民に出て行ってもらって、震災に強い住宅にして、新しい住民をよぶ、なんて論外だ。
 とはいえ、それでも住宅の耐震化、どころか建て直した方が早いというケースは少なくないだろう。その際、スペックを、少なくとも断熱性能をきちんとしてほしいということも指摘しておく。現在の都営住宅の断熱性能は低い。せめて、二重サッシくらい入れればいいのに、と思う。これは、東京都の環境政策と住宅政策が一致していない例だ。東京都の担当者によると、都営住宅を高スペックにすると、低所得者に対してぜいたくすぎるという批判が、都議会から出るそうだ。でも、これは環境政策と同時に、光熱費抑制にもなる。こうしたことも、脱原発の一環となる。
 さて、どうしてこんなことを気にするのかといえば、宮城県の防潮堤の工事が問題を抱えているからだ。住民の意見が尊重されないまま進んでいる。というか、復興の開発で、どれだけ住民の意見が尊重されているのか、とても気になっている。
 都知事選の政策として、災害対策、とりわけ震災対策は重要だけれども、住民の意見を反映せず、地域コミュニティを破壊するような開発があっていいわけはない。
 ということが、すごく気になっているのであった。