東電の決算

tenshinokuma2013-04-30

 ひさしぶりに、東電に行ってみました。決算の記者会見があるというので。
 昔、広報でお世話になった人が、部長になっていたりとか、まあそういうことはどうでもいいですね。
 決算の内容は、新聞報道でもう伝わっていると思うので、思ったことなど。
 まず、内容としては、ほぼ予想されたもので、原発が動かないので燃料費がかさんで赤字というのは、その通りなのだろう。もちろん、燃料費だけじゃなく、賠償とか廃炉作業とかいろいろあって、そっちは特別損失という枠組になるのだけれども。
 でも、思ったのはそうことじゃない。
 例えば、柏崎刈羽原発の再稼働がなければ、今期も赤字になるのだけれども、会社としては再稼働を期待している。それはいい。でも、それ以外に何もなければ、現実問題として再稼働のハードルがとても高いので、赤字になる確率が同じように高い。広瀬社長は、3年連続赤字ということは企業として認められるものではないと認識しているということなので、これが何を意味するのか、ということになる。
 それから、計上されていないマイナスもたくさんあるということ。実質的に企業として破綻している日本原電の処分はどうするのか、福島第一の5,6や福島第二も再稼働が極めて困難であり、おそらく地元の同意が得られない状況の中で、これを負債としていずれ計上するのことなるであろうこと、同様に核燃料サイクルについても。
 3年赤字の結果、事業体としてどうなるのか、その点こそが、いろいろ想像してしまうところでもある。