ファイアーオレンジ

tenshinokuma2009-12-24

 もう1つは、ファイアーオレンジ。
 一昨日の市川からの帰りに乗車。

 この間の、小沢と鳩山のやりとりには、絶妙のものがあったと思う。
 鳩山としては、マニフェストに縛られて動けなかったところがあったけれども、それを小沢が悪役として、提言を行なった。暫定税率の維持や子ども手当の所得制限など。
 では、これは鳩山がすべて受け入れたのかというと、必ずしもそうではない。かなりの部分、受け入れたが、子ども手当については所得制限をもうけない方針だった。
 まず、暫定税率については、そもそも評判が悪かったということがある。ガソリンが安くなることよりも、環境の方が大事、らしい。たぶん、これはその通りなのだと思う。
 子ども手当についても、所得制限をすべきだという声は大きい。けれども、鳩山がここを譲らなかったのは、思想的な問題なのだからだろう。手当はあくまでも、子どもに与えるものだということ。また、そのことが、育児の社会化という思想にもつながっていく。
 たばこについては、1本5円という思い切った増税を主張している。ここでは、健康のための増税という言い方をしている。ぞれで税収が減ってもかまわないということだ。まあ、結果として医療費が削減されれば、それでいいとも思う。

 マスメディアは、何をやっても批判する。たぶん、それがマスメディアに刷り込まれた姿勢なのだろう。暫定税率維持では、小沢の言いなりだと批判し、廃止すれば税収減るし環境にも逆行と批判する。
 でも、そこには、ではマスメディアは「どういう政策であればいいのか」という主張はない。たぶん、そうした姿勢が、マスメディアを堕落させているのだと思う。本質的には、マスメディアの記者がもっと主張すべきだし、それは、産経新聞朝日新聞といったカラーを超えてあるものだとも思う。
 暫定税率の廃止を非難するのではなく、あるべき制度を、マスメディアももっと提言すべきなのだ。
 今のようなレベルでは、ネットのブログの書き込みと同じレベルだと思う。

 まあ、鳩山内閣の支持率が下がっているし、鳩山が何をしたいのかが見えないというところも問題ではあるのだが。
 だからといって、小沢も権力を固めるということ以外に何をしたいのか、さっぱりわからないのはそうなんですけどね。
 だからこそ、この人たちに、きちんと仕事をしてもらうような提言をしていくべきなんじゃないのかな。