オバマ大統領当選の背景

tenshinokuma2009-12-06

 今日は天気がいいので、これからウェルピアまつりに行くつもり。
 自転車で、子どもたちを連れて。
 小島信夫の「残光」を読んでいる。なんか、とても枯れた名人芸のような小説だ。読んでいて、気持ちいい。

 金曜日に、東京財団政策懇談会に参加。
 スピーカーはサイモン・ローゼンバーグという民主党シンクタンク(NDN)の代表。
 オバマの当選の背景には3つの要素があるという。一つはテクノロジー、というかブロードバンドインターネット。安価にコミュニケーションができるし、TVとちがって、双方向性があるし、という。多くの人が参加する政治、ということになるか。
 人口は、マイノリティが増加しているということ。2050年には半分がマイノリティになるという。
 政策課題はグローバルで複雑化しているということも。多極化しているし、っていう。
 とまあ、面白かったけど、政策課題というより、政治スタイルの変化の話、だったな。
 たぶん、民主主義というものが、テクノロジーによって変化したということ、それはとても大切なことだっていうこと、そこなんだろうな。
 オバマ政権の当面のイシューは、一つは医療制度改革。これは、なかなか苦労しているという。クリントンのときはホワイトハウスで進めていたけどだめ、オバマは議会にまかせたけど、やっぱりうまくいかない、という。
 温暖化防止法案については、けっこう楽観的。年内の成立は無理だろうけど、来年にはなんとか。もっとも、この先、大切なのは、クリーンテクノロジーの開発や交通インフラの改革。時間がかかるはなしだ。
 来年には、移民改革法案の成立がポイントだという。米国労働者の5%は不法移民。これを合法化していかないと、という。
 オバマの方向性って、どういうことなのか、見えると思うけど。医療制度改革ができないところに、米国の苦しみがあるんじゃないか、と思う。