写真は息子が公園で集めたスズカケノキの実。いわゆるプラタナスである。
風邪をひいてしまった。風邪薬にラムレーズンのソフトクリームでもうろうとしてしまう。寒いのにソフトクリームだと思われそうだが、最近、子どもたちを公園に連れ出すためには、お約束になってしまっている。
今日2月21日、シロメィに注文したワインが届く予定である。6本セット、おまかせというもので、つまりはラベルに傷があるものなどがやってくる。
DMがきたので注文したわけだが、昨年末の試飲会で、けっこうおいしかったので、注文しておこうという気持ちになったものだ。
で、せっかくなので、そのときのシロメィとワインツリーのそれぞれのコメントを、参考までにアップしておく。
シロメィは次の6本、産地はいずれもクイーンズランド州のグラニットベルト
820アバッグ ピノ・グリ 2007
優しいスイカズラの花と洋ナシの香りとあるけれども、本当に香りがいいワイン。味もやさしい感じがして、説明資料にあるクリーミーな口当たりと余韻というのはわかる気がした。
シロメィ ヴィオニエ 2006
説明資料によると、リンゴやシトラスそしてスイカズラの香り、とあるけれど、本当に香りが立つ白ワイン。シャープな味わいがあって、ぼくはかなり気に入った。
ヴィンヤードセレクション シラーズ ヴィオニエ 2004
オーストラリアワインというと、シラーズが代表的な品種だと思う。かのイエローテイルのシラーズはあまりにも有名。同じイエローテイルでもメルローやカベルネ・ソーヴィニヨンはそのぶどうの名前にふさわしい仕上がりになっていないと思う。
そのシラーズなのだけれども、その良さというのは、ある種の雑味のようなものが、いかに洗練されて質感となっていくのか、というところにあると思う。熟成したシラーズは、たくさんの言葉が語れると思うのだ。
ということを考えたのだけれども、説明資料にある上品なタンニンのフィニッシュというのが、熟成ではなく枯れた味わいになってしまっている、そう感じたのであった。
セブンシーンズ メルロー 2005
ブラックチェリーやブラックベリーのコンポート、木樽からのバニラやロースト香が調和、というのが説明資料の文。その通り、すばらしい香りがして、いつまでも楽しみたいと思った。メルローの持つ深みが出ていたと思う。けれども、味わいはすごくフラットなもの。マリアージュによって変わるのかもしれないけれども、それだけでは主役にはなれないと思った。
スパークリングレッド プティヴェルド 2007
冷やして飲んだせいもあるけれども、香りよりもベリー系の味わいがすばらしいインパクトを与えてくれるスパークリング。食事の幕間を楽しませてくれるお酒だと思う。
レイトハーベスト ピノ・グリ 2008
甘いデザートワイン。その甘さというのは、果物とはちみつの甘み、したがってくどくない、むしろさっぱりした甘みになっている。こういう甘みって、いいなあって思う。
次はワインツリーの6本
メイソンワインズ ピクニックホワイト
コメントは特に残っていないや。やや甘口の白ワインなのだけれども、苦手なタイプだったのかもしれないな。
ロビンソンズファミリー ソーヴィニヨンブラン シャルドネ2005
白というと冷やして飲むのが一般的なのだけれども、いい白ワインは冷やしすぎてはいけない。このワインも、ほのかな香りを楽しむためには、冷やしすぎてはいけないというもの。こうした香りって、かすかな中から発見していく楽しみがある。辛口だけどまろやかなワインだな。
メイソンワインズ ピクニックレッド
このワインについてもコメントが残っていない。うーん、ここのワイナリーとは相性が悪いのかなあ。シラーズとミュスカのブレンドだそうです。
レーヴンズクロフト カベルネ2004
ベリー系の香りと味のバランスが絶妙。とはいえ、どちらかが強く主張するということではなく、全体としてすばらしい脇役になりそうなワイン。肉料理とのマリアージュがいいなあって予想している。カベルネの香りってとても華やかでいいものなのだけれども、それがうまく抑制されているっていうのかな。
ロビンソンズファミリー シラーズ2005
熟成したシラーズのスパイシーさが本当にうまく出ているワイン。スパイシーなワインって、高級感はないけれども、いかにもお酒を飲んでいるという気分にさせてくれる。それは、人をしゃきっとさせる力があるっていうのかな。だから、優しいワインというものじゃないと思う。
ロビンソンズファミリー カベルネ2004
このワイナリーは、とにかく平均的なワインを造るということは考えていないんじゃないかって思う。カベルネの華やかな香りを、レーヴンズクロフトは抑制し、バランスを与えていたけれども、このワイナリーではその特長をひたすら引き出そうとしている感じがする。その贅沢な香りは、正直なところ、やりすぎなんじゃないかとすら思う。けれども、そのアグレッシブな感じは、シラーズをスパイシーに仕上げていく、そんな想いと通じていると思うのだ。こういったワインからは、安心ではなく、対峙というものを感じる。でも、お酒と向き合うっていうことは、造り手と向き合うことでもある。人はこうして何かと向き合うことで、生きる力を回復させることができる。そういうワインなのだと思う。