白露山の消滅寸前のちょんまげ

別に、白露山の消滅寸前のちょんまげが惜しいというわけではない。
でも、今回の露鵬白露山、あるいは若の鵬の解雇というのは、厳しすぎると思うのだ。
北の湖親方が理事長を辞任しても理事には留まっているということとは、あまりにも開きがありすぎる。部屋の責任だとしたら、それはあまりにもアンフェアだと思う。

若の鵬について言えば、大麻を所持していたということそのものが犯罪だったわけで、厳しい処罰は免れ得なかったことはその通りだと思う。だが、解雇が適切だったのかどうか。
同じく解雇された元時津風親方のケースと比較した場合、罪としては圧倒的に軽い。
逆に、最近、タクシー運転手に暴行をはたらいた力士がいたが、このケースと若の鵬ではどちらが罪として重いのか、考慮されるべきだ。

露鵬白露山について言えば、実は犯罪そのものを犯していない。マリファナを吸うということは、これを罰する法律はないのだ。あえて言えば、ドーピングという、スポーツにおけるルールということになる。
ドーピングによって、出場停止や失格といった処置は他のスポーツではあたりまえだが、永久追放ということはほとんどない。

さらに、マリファナを所持していた芸能人のほとんどすべては、後に復帰している。

おそらく、若の鵬が1年間、露鵬白露山は半年程度の出場停止でいいのではないか、と思うし、まあ、その頃には幕下に陥落していると思うけれども、そこからやり直してもいいのだと思う。

ぼくはこんなことで彼らのアスリートとしての生命が絶たれるべきではないと思う。彼らに落ち度があったにせよ、まだまだチャンスを与えるべきだ。
今回の解雇は、相撲協会が行った、トカゲの尻尾切りではないかと思う。それで対面が保てればいい、というわけではないだろう。


ということとはまったく関係なく、実は今回の自民党の総裁候補の中では、実は麻生がもっともまともな政策だと思っている。
与謝野が言うような増税は、現在は行うべきではないし、かといって、上げ潮派のように支出を削減するということはないと思う。国会議員を減らすという主張があるが、今の議員数が決して多いとは思わない。1億人を越える人口の国としては、妥当なところではないか。
おそらく、現実的なのは、景気回復まで、消費税増税は控えるべきだし、先行して福祉予算を拡大すべきなのだ。その実行を持って、消費税増税が必要だという国民の認識を得てもらうことの担保とすればいい。
借金はゆるやかなインフレを通じて、ゆっくりと減少していくということでいいのではないか、と思うのだ。

でも、だからこそ、麻生は民主党にとって手ごわいとも思う。

政権交代をしてほしい立場からすると、やだな、と思うのだ。
もっとも、麻生のバラマキを肯定しているわけではない。
ビジョンを持ってお金を使ってほしい。