こちら葛飾区水元公園前通信682

 今年のサンタさんは、娘にはポケモンのゲーム、息子にはトーマスの仲間の機関車、ぼくには「のだめ」のCDをくれました。
 そんなわけで、最近は目覚ましの音楽が、ベートーベンの交響曲第7番になっています。
 かみさんに言わせると、のだめオーケストラはメンバーが少ないので、音が薄いそうです。でも、個人的には、ピアニカの「ラプソディ・イン・ブルー」とか、なんか変で好きです。

 あらためて思うのですけれど、ぼくは「フェイク」が好きなんです。本物じゃなくって。まあ、ぼく自身が、フェイクみたいなものだからなのかもしれませんけれども。

 先日、「L25」というフリペを読んでいたら、別腹についての記事があって、ちょっと感動しました。よく、ケーキは別腹なんて言って、食後に食べる人がいるのですが、そのしくみがレントゲン写真で紹介されているんです。
 ケーキを食べようとすると、胃の形が変化し、中のものを多少、腸に押し出す、という。
 なんか、人体はすごいですね。

 ちょっと前の「日経サイエンス」にあった、眼の色を感じる細胞の話もちょっと不思議な話でした。
 実は、哺乳類のほとんどは、色を感じる細胞が2種類しかなく、事実上、色盲なんです。でも、これは爬虫類から進化するときに、眼の細胞は退化してしまったからなんです。
 実際に、哺乳類のほとんどは、白と黒と茶色ぐらいしかないでしょ。まあ、それでことたりるんですね。
 ヒトが色を感じることができるのは、サルに進化したときに、色を感じる細胞の一つを取り戻したからだそうです。3つの細胞がだいたい、色の3原色みたいなはたらきをして、いろいろな色を感じることができるわけです。
 では、元々、爬虫類は色を感じる細胞をいくつ持っているのかというと、4つ。ということは、色の4原色の世界にいるわけですね。鳥類もまた、恐竜の子孫、つまり爬虫類みたいなものなので、同様。
 では何が不思議かっていうと、4原色の色の世界って、どんなふうに感じるのかなあっていうことです。鳥やトカゲに比べると、ぼくたちは色盲なんですね。わかんない。ちょっと、そういうことが不思議だったりします。

 ひさびさに遠藤周作を読みました。「狐狸庵食道楽」(河出文庫)という本で、遠藤の食や酒に関するエッセイを集めたもの。比較的後期のエッセイが多いせいか、落ちついた本になっているのだけれども。まあ、書評はビミーに書いたので、いずれ。

 今年最後に読んだ本は、多分、ブライアン・スティブルフォードの「パラダイス・ゲーム」(サンリオSF文庫)になるのかな。
 グレンジャーシリーズの4冊目。しかし、宇宙飛行士の冒険というわりには、生物学SFだったりして、今回も生まれたり死んだりしない謎のヒューマノイドとか、謎のウイルスとか出てきて、でも、けっこう地味だったりする。

 石川雅之の「もやしもん」の4巻、今回は表紙がきれいなわりには、中味がけっこう地味だった気がする。今回は、フィギュアが欲しいわけではないので、特装版を買ったりはしなかったです。