8月21日、久しぶりのトレッキングは、尾瀬の笠ヶ岳でした。自治体としては水上町になるのかな。
実は友人のSさんから、尾瀬の三条の滝を観に行きませんか、というお誘いを受けて、22日から23日、一泊二日で尾瀬に行くことになったのだけれど、朝が早い。戸倉集合なのだけれど。ということで、だったら前泊しようと思い、前泊するなら前日に、前々から登ってみたかった笠ヶ岳を目指すことにしました。
でも、宿泊場所を戸倉にするとしたら、早朝から登らないと、鳩待峠から戻るバスがない。それならば、夜行バス、ということで、20日の夜、バスタ新宿から出発です。
20日の夜、バスタ新宿に向かう途中、新宿地下街で警官に呼び止められました。「刃物とか持ってないですか?」って。これは、「FREE PALESTINE」って書いてあるTシャツを着ていたせいなのだろうか。だとしたら、警官には見識がないよな。
警官は荷物の中身を見せて下さい、というけど、断りました。「呼び止められたことありますか?」ときかれたので、「ないです」と答えた。「刃物とか入っていないですよね」というので、「入ってないです」と言って、解放されました。
いや、実は職質されたのは、3度目なのですが。
夜行バスで眠れるかと言えば、到着する時刻近くなってようやく眠くなりました。でもまあ、夜行そのものは嫌いじゃないです。それに、バスは空いていたし。
戸倉で鳩待峠行のシャトルバスに乗り換えます。6時には鳩待峠から笠ヶ岳に向かって登山開始です。
といっても、標識は「至仏山」としか書いていません。地図も至仏山へのルートだけです。途中まで同じルートなのです。
分岐点のオヤマ田代までは、整備された山道で、けっこうな登りではあるのですが、ゆっくりと気持ちよく歩くことができました。なかなか美しい森です。高低差でも600メートルくらいなので、高尾山くらいだと思えばいいですね。
至仏山方面との分岐点から、笠ヶ岳に向かう道は、ゆるやかなアップダウンで、楽しく歩ける、と思っていました。しかし、そんなに甘くはなかったです。
第一に、道が整備されていなくて、ぬかるみが続きます。そこで、スパッツを装着しようと思ったのですが、リュックに入れたつもりが入っていませんでした。
人が少ないルートなので、熊よけの鈴も使いました。
石ころだらけの歩きにくい道とか、滑りやすい木の道とか、泣きたくなります。
それでも、オタマジャクシが泳ぐ水たまりがあったり、ヒキガエルが目の前を通りすぎたりします。
森林限界を超えると、見晴らしがすごくいいはずなのですが、雲に覆われて下界は見えません。まあ、実は眺望はぼくとしてはどうでもよくって、高山植物の可憐な花を見ることができればいいんですけどね。というか、下界から逃れるために山に来ているわけですから。
とまあそんなわけで、大変だけど、別世界の3キロメートルというのが、笠ヶ岳までの道でした。急坂はないし、その割には足場のない岩が横たわっていたりするし、です。
それと、寝不足に加えて若干だけど空気が薄いので体力が奪われます。とまあ、そんな感じのトレッキングではありました。
途中、小笠をまきます。うっすらと頂上に行ける道のようなものがあるのですが、植生保護というのもあって、今回はパス。でも、行っても良かったかな。ガイドブックには進入禁止のロープってあったけど、実際にはなかったし。
笠ヶ岳は遠くから見ると、きれいな円錐形の山です。見た目がかっこいい山は、登るのが大変です。しかも、ちょっと雨もようなので、正直、引き返そうかとも思いました。
ということで、頂上までの道は、岩場をはいのぼっていくというものです。ここだけ、ゆるやかなアップダウンではなくなります。なかなかルートを探すのも大変ですね。
でも、登りながら、高山植物の可憐な花を楽しめるというのは、とてもいいですね。それだけでも、来てよかったかな、とも思うのです。
そんなわけで、どうにか山頂に到着。広くはないけれど、座ってお昼ご飯を食べるくらいはできます。まあ、雲で遠くは見えないのですが。
ちょっとだけ山頂で休んでから、下山。正直、弱い雨でも岩は滑るので、登り以上に下りは危ないです。それでもどうにか岩場を下りきって、道を戻っていきます。
歩きにくい道を分岐点まで戻るのは、やっぱり大変です。途中、登山者とすれ違いましたが、多分この日、笠ヶ岳を登ったのはこの二人だけだと思います。
来た道を戻るというのは、あまり好きではないので、ピストン登山はめったにやらないのですが、今回は来た道を戻りました。足元の悪い下りで、右膝を少し痛めたかな。これが翌日以降に影響を与えるわけですが。
でも、今回のトレッキングで最大の負傷は、右腿の擦り傷。財布を入れていた右ポケットでこすれてしまって、それで。財布は左ポケットに入れざるを得ないということになりました。メンタムが欲しい。
とまあ、そんな感じの笠ヶ岳でした。ぬかるみを考えると、二度と行かない、とか思ったりするのでした。
ということで、翌日は尾瀬ヶ原です。
