月の湯

tenshinokuma2015-05-01

 昨日行った銭湯。文京区のめじろ台、最寄り駅は護国寺
 築80年という歴史を感じさせる建物には、昭和の感じがつまっている。
 何にびっくりするかというと、ロッカーがないこと。脱衣かごを使う。昔はみんなそうだった。おかげで脱衣所はひろびろとした感じになっていい。ただし、貴重品は持っていかないこと。まあ、財布とか、昔はよく番台で預かってもらったっけ。
 少しこぶりの浴室は、特別な設備があるわけじゃないけど、心地よいお湯で満たされている。さらに背景は早川絵師の音止ノ滝から見た富士山。2007年に描かれたものだけど、保存状態もいい。これをみながらゆったりとお湯につかるのは、至福。
 それにしても、今の季節って、銭湯が一番気持ちいい季節だと思うのです。夕方といってもまだ明るい。その中を、涼しい風に吹かれながら湯上りの道を帰るっていうのは、本当に快感です。
 ひょっとしたら、銭湯が好きなのは、銭湯に入っている時間よりも湯上りの時間が素敵だからなのかもしれないな。