高畑山、天神山、倉岳山

2月28日、2月最初のトレッキングは、山梨県の高畑山から倉岳山までの縦走です。2月はやたらと忙しく、土日も祝日も仕事をしていたのと、かみさんが腰を痛めてしまったので、ぜんぜんトレッキングに行けなかった。ということで、あいかわらず仕事はたまっているし、確定申告もしていないのだけれども、天気もいいし、ということで出かけたのでした。
 また、このコースを選んだのは、駅からアクセスできること、比較的近いということがあります。
 中央線鳥沢駅で下車。近くのコンビニで昼食を調達してから、甲州街道を東に歩き、集落を抜けて、30分後に登山口に到着。ため池の工事をしていて(といっても土曜日なので休みですが)、その脇を通っていく感じでスタートです。
 わりとゆるめの上りをまったりと歩いていきます。まあ、ときどき、つづら折りの急坂もあるんですけどね。たまにトラバースも、くらいで。
 まだ花の季節ではないし、針葉樹と落葉広葉樹がまじった林を歩いていきます。あまり見るところはないかな、くらいですが。
 今回のトレッキングで楽しみにしていたのが、仙人の住居跡です。高畑山の山頂に向かう急登の直前に住居跡がありました。といっても、表示板があるだけです。建物は残っていません。土台かな、と思うのが少し。と思って少し先に登って見返すと、ありました。鍋なんかが放置されています。これが、仙人が使っていたものなのでしょう。
 仙人、実は第二次世界大戦で子供たちを亡くした男性が、山に引きこもって、電気もガスもない生活をしていた、ということです。
 急登を一気に、ではなく休みながら登り、高畑山の山頂。標高982メートル。ここでおにぎりを一つ。
 高畑山と倉岳山は、秀麗富岳十二景に選ばれていて、セットでその9番目です。ということで、富士山ですが、樹木の間、山の向こうに見えるのでした。
 ここからは気持ちのいい尾根歩きです。天気もいいし、なかなか快適で幸福なトレッキングです。まあ、それなりにアップダウンというか、下った後また上らなきゃいけないわけですが。
 天神山を過ぎ、穴路峠を越えて、倉岳山まで登っていきます。
 倉岳山は標高990メートル。立派な低山です。まあ、とくに何もない山頂ですが、ここでも富士山が見えます。
 冠雪した部分から下は山にかくれているし、雲も山頂近いしで、富士山って把握しにくいんですけどね。
 ここで昼食をとり、下山です。そして、気持ちのいいトレッキングはここまででした。まあ、あとは下るだけなので、楽だな、と思ったのですが、そうはいかなかったのです。
 地図を確認せずに、先にいったパーティの方向に歩いて行ったのが間違いでした。というのも、そのパーティ、バリエーションルートを目指している人たちだったからです。落ち葉が積もってすべるなかを、おばさまがたが騒ぎながら下っていくという。地図にはない(けれど梁川駅の方向を示した標識はある)道なので、あとはピンクのテープだけがたより、といった感じです。
 バリエーションルートは嫌いではありません。それなりに準備をしていけば、何とかなるものです。とは思うのですが、気持ちよく下山しようと思っていたところで困難な道に直面してしまうと、心が折れそうになります。
 途中で、先行するパーティーを追い抜かし(事情を知って、一緒に下山しませんか、と誘ってくれたのですが)、なおも下っていき、ちょっと上り、途中てテントに出会い、まあどうにかなりそう、というところでルートを見失いました。仕方がないので、沢まで下り、沢沿いに下山をすることにしました。まあ、ゆるそうな沢だったので、どうにかなるかな、と。サバイバル状態ですね。
 沢を下り、登山道の橋に出会ったときは、ようやくほっとしました。しかし、ここまでくるのに、泥だらけです。
 ただ、こんなことをしていると、たまっている仕事のことはすっかり忘れることができました。わけのわからないバリエーションルートに比べたら、確定申告なんてたいしたことない、くらいです。
 とは言ったものの、やっぱり地図を確認することは重要ですね。うっかり、間違ったルートに入り込まないようにしたいものです。猛烈に反省するのでした。いや、遭難していたかもしれないですからね。