お前なんかもう死んでいる

tenshinokuma2011-01-24

今週のお題「冬の楽しみ」
 有吉弘行の「お前なんかもう死んでいる」を読んでいる。なかなか暗い本だ。猿岩石で売れたあと、7年くらい消えた芸人だったという著者は、自殺だのチンコを切って宦官芸人になることだのを考えたという。希望なんかもっちゃいけないっていう。
 世の中のビジネス書って、人を前向きにするようにつくられているけど、まあ、それで勘違いする人もいるわけだから、この本はバランスをとるためにちょうどいい負のビジネス書としていいんじゃないかと思う。
 もう、会社からいつ切られてもおかしくないのが、今のサラリーマンなんだから、このくらいは覚悟してもいい。ぼくも、うっかり会社をやめてしまったので、気持ちはわかる。今の仕事がいつまでもあると思っていないので。
 ということで、おすすめしておく。

 冬の楽しみということだけど、冬は寒いので好きじゃない。だから、楽しみは少ない。でも、雪を見るのは好きだ。うっすらとした雪化粧の朝の風景も、たっぷり積もった公園でクロカンスキーをするのも、好きだ。雪は、寒くない。冷たくないんじゃなくって、寒くない。なぜなら、乾いた感じがないからだ(あたりまえだけど)。雪の朝の凛とした空気が好きだし、雪景色の月夜も好きだ。
 雪といえばスキーなのかもしれない。今年はひさしぶりにやったし、嫌いじゃない。けど、あえて言うほどのものじゃない。鍋はあまり好きじゃないけど、おでんは好きだ。熱燗も悪くないけど、冬じゃなくてもいい。クリスマスもお正月も好きだけど。冬になると、イルミネーションが増える。まあ、空気が澄んでいるのできれいだし、LEDも安くなったし。でも、それが冬の楽しみといっても、なあ。
 ということで、冬の楽しみは、雪だ。東京ではあまり降らないけど、それでも雪が降れば、寒い季節も少しは救われる。そう思う。

 写真は、柳森神社で撮影したネコ。