死者とは言葉を交わせない

tenshinokuma2010-10-01

 今日はこれから、高円寺である。
 昔、「クマによるとこの世界は・・・」という本をオンブックでつくったときに、世話になった編集者が、7月に急死した。そのお別れ会ということになる。お別れといっても、当人はとっくにこの世にいないので、どこがお別れなんだかわからないんだけど。ぼくと同じ年齢だったし、ちょうど1年前、2人で飲んだことがすごく思い出されて。
 明日は一泊で飯坂温泉だ。大学時代の寮の同室の先輩の1年忌ということになる。墓参り。地方の新聞社で記者をしていた。たぶん、卒業後、何度かの手紙のやりとりのほうが、学生時代よりも重かったと思う。同じ物書きとして、共有するものがあった。物書きの現実と理想のギャップの中に生きていたから、けっこうつらかったとも思う。
 明日か明後日には、週刊金曜日の福島読者会の舞台となった、信夫山公園に行こうとも思っている。御山角屋で食事もしたいな。
 彼ともまた、語ることはもうできない。語りたいことはたくさんある。それに、ぼくの仕事、とりわけ「電力・ガス業界」には厳しい批判だってあるとも思うけど。
 そんなことで、10月が始まってしまった。4日は、仕事を休もうかなって思っている。生きている人との時間が、とても大切だ。