なまじかかわりがあるための痛み

tenshinokuma2011-03-18

今週のお題東北地方太平洋沖地震
 本当に、心が痛い。亡くなられた方にはお悔みを申し上げるしかないし、被災者には、とにかく生き残ってほしいと祈るしかない。

 でも、それだけじゃなく、福島第一原発が気になってしかたがない。ぼく自身、18年前から電力業界に取材記者としてかかわってきたし、とりわけ、10年間勤務した前の会社では、電力会社にいろいろとお世話になってきた。原発も、女川や敦賀、東海、玄海などに足を運んだし、六ヶ所村にも行った。
 原子力発電のしくみもわかるし、ネガティブな面も取材してきた。そういう話をこれまでもしてきたし、これからもすると思う。
 でも、そういうことはさておいて、今の福島第一原発が、チェルノブイリの一歩手前まできているし、それが終息しないことには、落ち着かない。

 今、できることっていうこともある。でも、ぼくは、その先にやるべきことを考えようと思っている。たぶん、それがぼくにできることなんじゃないか、そう思っている。
 その先? 例えば、「もっと耐震強度を強くして、原子力を増設しなきゃ」というような話をいかに止めるのか。あるいは、「温暖化してもしょうがないから、火力発電所をたくさんつくらなきゃ」というような話にNOと言うか。
 いつも言っていること。ぼくの力なんて、たかがしれている。でもバタフライ効果を信じている。
 誤解をないように言う。原子力安楽死させ、火力を増設しないほうが、省エネや再生エネなどのグリーン産業が発展するモチベーションになるし、そのような社会として復活させていくべきだと思っているということ。

 写真は、近所のネコ。