こちら葛飾区水元公園前通信919

 おはようございます。

 

 もう6月ですね。そろそろ梅雨入りでしょうか。

 

 5月はあのあと、茨城県の難台山に行き、最後の週末は前々から行きたいと思っていた雲取山にも上りました。

 

 難台山は茨城県南部の低山。雲取山に登る前に、ちょっと足慣らしをしておこうと思って。

 ということで、常磐線岩間駅から水戸線福原駅までのトレッキング。距離はそこそこありますが、トータルでのアップダウンもありますが、広い山道で里山の中を歩くというのは、けっこう気持ちよかったです。虫がぶんぶんとうるさいのには閉口しましたが、秋には紅葉がきれいなのではないでしょうか。

 帰りは日立まで足をのばし、福乃湯に入ってきました。これで、茨城県の銭湯はすべて制覇です。

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 ということで、その2週間後は、一泊で雲取山に行ってきました。

 山梨県側の親川から天平尾根、サオラ峠経由で、山小屋三条の湯へ。ここで一泊。実は、三条の湯に向かう後山林道が通行止めだったので、ちょっと遠回りになったのですが、天平尾根がすばらしかったんです。落葉広葉樹やカラマツの林が美しいし、足元も落葉でふわふわしているし。ここは歩く価値があります。

 三条の湯に宿泊したのは、温泉に入りたかったから。標高1000m、特にすることもなく、ぼーっとしてました。

 翌日、雲取山まで登りました。東京都最高峰です。

 下山は三峰神社方面。山梨から登って埼玉に降りて、それで東京都最高峰もないよな、とも思わないでもないですが。途中、妙法が岳にも立ち寄りました。以前、友人W氏と三峯神社に行きましたが、その奥の院がある山です。石段どころかくさりにつかまって岩をのぼらないと参拝できない奥の院というのもすごいですね。

 帰りは秩父にある銭湯、たから湯に入ってきました。これで、埼玉県の銭湯はすべて制覇です。

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 ということで、コロナの緊急事態宣言が続く一方、東京オリンピックはどうするんだ、ということですが。

 コロナにかかわらず、東京オリンピックというか、現在のようなオリンピックは開催すべきではないと思っているので。それは今でも変わりません。

 ジュールズ・ボイコフ著「オリンピック 反対する側の論理」(作品社)には、オリンピック反対の歴史が書かれています。中心はロスアンゼルスオリンピック。また2028年にはあるんですけどね。

 スポーツがIOCに食い物にされる一方、開催都市には負債が押し付けられる、人が強制排除される、いいことなんか何もない、ということです。それは同意です。東京でも同じことが起きています。当初の予算は3倍にふくらみました。

 ただ、これもボイコフに同意するのですが、反対運動はさておき、オリンピックそのものをもっとつくりかえて開催することには賛成ということです。たとえば、毎回アテネでやる、とか。ぼくは、すでにある競技場を使って分散して開催するのがいいんじゃないかと思います。いろいろな競技の世界選手権をまとめたもので。

 たしかにマイナーな競技にとって、オリンピックは注目される唯一の機会かもしれません。でもまあ、だいたいのスポーツは観ていておもしろいので、そこはうまくプロモーションできるといいなあ、と。

 もうひとつは、オリンピックそのものが資本主義の矛盾の中にあるということ。最近は、反資本主義の本も結構出ていて、それなりに売れているし、それどころか日本経済新聞ですら資本主義をうたがうような連載をしているくらいです。ボイコフの論点はここにまでひろがっています。

 ただ、そうしたことだけではなく、ぼくがオリンピックに対して矛盾だと感じているのは、それがぼくたちを少しも豊かにしない、という点です。インフラができていいのではないか、という指摘があります。確かに、1964年の東京オリンピックが契機となって、首都高速や新幹線が開通したというのはその通りです。もっとも、間に合わせようとして、多くの犠牲を出しましたし、新幹線の建設だけでおよそ300名がなくなっている、とか。

 オリンピックがなくても、インフラはいずれ整備されたのではないでしょうか。

 さらに言えば、当時からの建設労働者のうち「日雇い」と呼ばれていた人たちの一部がホームレス化し、次の東京オリンピックで排除されていったのではないか、ということはないのでしょうか。

 ぼくたちにとって豊かなのは、以前も書いたけど、ぼくたち自身がもっと気軽にスポーツを楽しめる環境にする、ということだと思うのです。巨大な国立競技場ではなく、身近に3on3でバスケができるような公園がもっとあるといいと思います。そういうことにお金を使ってほしい。

 

 ということですが、その一方で、コロナだからオリンピックを中止せよ、ということには違和感を感じています。コロナではなくてもオリンピックに反対だと書きました。コロナだから、という理由には、何だか横並び主義みたいなものを感じてしまい、気持ち悪いんです。

 もっと言うと、この状況でなお、オリンピックを開催しようとしている人たちには、狂気を感じます。狂人の行いに対して反対するというのは虚しいのです。それよりは、彼らの狂気がもっと明確になって、この国の政治を任せることができないということを、明確に示してほしいと思います。

 アスリートにオリンピックのボイコットをよびかけるのも、気持ち悪いです。もっとやるべきことはあります。たとえば、小中学校にオリンピックの観戦をさせないように訴えること、何より、狂気を抱えた政治家に1日でも早くやめてもらうこと。そういうことではないでしょうか。

 オリンピックが中止になるべきものだとしても、それがスケジュールにある限りは、アスリートはそこを目指すべきだと思います。その上で、各自が判断すればいいことですし、参加するからといって、批判してはいけない、ということでもないと思います。

 

 というわけで、そろそろ釣りの季節です。

 来週の土曜日は、神奈川県のにしのはじ、小田原の先にある根府川の磯で釣りをしたいと思っています。ご関心ある方は現地集合で。

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