雲取山~白岩山~妙法が岳

5月30日は、朝の5時過ぎには起床。5時半に朝食をとって、6時前には三条の湯を出ました。朝食の野菜、実は山小屋近くの畑で栽培しているとか。ここで新鮮な野菜が食べられるというのもうれしいです。
ということで、山小屋でつくってもらったお弁当を持って出発。
雲取山までは4時間弱です。
ちょっと下ってから少し急な上りもありますが、基本的にはなだらかな山道。ときどき、注意が必要なトラバースもあるけれども、危ない場所はなく、気持ちよく歩けます。
奥多摩もここまで来ると、杉林ではなく原生林に近いので、なかなか美しいし生物相も豊かですね。
雲取山に登る最後の20分が尾根の急登。まあ、最後に盛り上がるっていう感じでしょうか。その先に視界が開けてくると、雲取山山頂です。最初に山梨百名山の標識が見えますが、そこから先に歩き、四阿を過ぎたあたりで、雲取山日本百名山の標識。県境の都合なのでしょう。東京都唯一の標高2000mです。
山頂はけっこう広く、ゆっくりできます。でもまだ、朝の10時前、お腹が空いていないので、この先を目指すことにしました。
三峰神社側に降りた理由はいくつかあります。第一に、鴨沢側だとほとんど下りでひざに負担がかかりそうだったこと。三峯神社は標高1000mちょっとなので、あまり下らずにすみそうだと思いました。でも、もっと重要な理由は、秩父にある銭湯、たから湯に行くことでした。そこかよ、ってつっこまれそうですね。でも、実は埼玉県の銭湯でまだ行っていないのは、このたから湯だけなんです。
あとは、余裕があれば、以前三峰神社を参拝したときに行っていなかった奥の院にも寄り道、というのもあります。
ということで、秩父側の山道を降りるのでした。
最初は急な坂を下りて、雲取山荘に出ます。雲取山に登る人は、ここに泊まる人が多いのでは。でも、昼前の山小屋は静か。タンポポが咲き乱れ、土筆が生えていました。春ですね。
最初に目指す山は白岩山。幸せな原生林の尾根歩き、かと思えばちょっときつい登りもあり、足元も注意しなきゃいけないところもないわけじゃない、くらいです。
白岩山の山頂はけっこう広いのですが、人がいないので、とても静かでした。ここでお弁当にしました。なんかのんびりします。
ここから次は前白岩山を目指します。
雲取山のメインルートではないので、岩を超えたりとか、ちょっと泣きたくなるところもないではないですね。特に前白岩を過ぎて、前白岩の肩を過ぎた先の急な下りは、なかなか大変です。
下りは苦手なんです。
とまあ、そんなアップダウンを繰り返し、お清平から霧藻が峰の登りが、このルートの最後の登り、になるわけです。霧藻が峰は楽に行けるハイキングコースの山、ということなので、ここから先は、そう厳しい場所はありません。まあ、杉林など、ちょっと味気ないですけどね。
でも、これで無事に終わるわけではなく、途中、奥の院に寄り道。妙法が岳という山の頂上になります。看板にはこの先くさり場もあるので注意してください。とのこと。まあ、確かにありました。というか、石段じゃなく岩を登っていくのって、どんな神社だよって思います。
でもまあ、奥の院も無時にお参り。
ところで、三峰神社の三峰っていうのは、この妙法が岳と白岩山、そして雲取山の総称だとか。ふむふむ。
ここから三峰神社までは、ちょっときつい下り道です。でもそれを過ぎて、鳥居をくぐれば、広い杉並木、ゴールはすぐそこです。
全体で9時間のトレッキング、まあ、けっこう疲れました。
たから湯で疲れをとり、西武秩父線のボックス席でビールを飲みながらの帰宅です。
これから暑くなるし、秋は日が短いので、ハードなトレッキングはまたしばらくお休みです。

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