丹沢山

5月3日は、丹沢山縦走です。
1日にどのくらい歩けるのか。雲取山を想定して、歩いてみました。まあ、雲取山を1日で行くつもりはないですが、それでもそれなりのアップダウンを歩くことになるので。
ということで、今回は前泊して、早朝からのトレッキングです。
まずは大倉から、鍋割山を目指しました。これは単純に、大倉尾根を登りたくなかったからです。まあ、そっちの方が人も多そうだし。
鍋割山のルートは、3分の2くらいは西山林道を通るので、舗装こそされていませんが、ゆるやかな上りで快適にあるけます。
そして最後の3分の1が、わりと急な上り。これがなかなかしんどいです。こっちのルートも人は多く、こちらはそれほど速くないので、ずいぶんと先に行ってもらいました。
でもまあ、新緑の広葉樹林を歩くのはとてもきもちいいですね。
鍋割山へのルートで急上の入口のところに、水の入ったペットボトルがたくさんおいてあります。鍋割山荘で使う水で、ボランティアで体力のある人は持ってってくださいということでした。ということで、とりあえず2リットルを2本、リュックに入れて登ったのでした。
鍋割山荘は鍋焼きうどんが有名で、けっこう並んでいるのですが、まあそれを横目で見ながら、一休みしたあと、塔の岳を目指します。
鍋割山から大倉尾根に向かうルートは、おだやかなアップダウンで、気持ちよく森林の中を歩けます。小丸、大丸ときて、金冷シで合流。ここから一気の塔の岳へ。
この時点で、残っている体力と時間を考えて、丹沢山に登るかどうか、判断するつもりでした。で、体力も十分だし時間も十分だと判断したので、お昼ごはんを食べてから、丹沢山に向かいました。
この丹沢山までのルートは、塔の岳までのルートと比較すると人は少なかったですね。それでも、狭い木道のところで、ずいぶんすれ違いましたが。
大丸・小丸よりも標高が高いせいか、新緑はまだ少なく、開放的な空の下でなだらかな尾根歩きを楽しむことができました。
ということで、丹沢山に到着。ここから宮ケ瀬まで11キロメートルです。25年前に歩いたときには、わりと軽く歩けたという記憶があったのですが、でもまあ、距離としては短くないですね。
とはいえ、引き返すつもりもないし、まして蛭が岳まで歩くつもりもなく、このコースを下るということです。
でもね、ここから宮ケ瀬までのコース、いわゆる丹沢三峰を通るコースなのですが、あまり人が通らないコースなので、あまり整備されていないし、木の階段はところどころ壊れているし、急坂だし、とりわけ前半は泣きたくなります。痩せた尾根の部分は少ないので、滑落はしないとしても、足元は悪く、すべります。とてもきれいな広葉樹林なのですが、それを楽しむ余裕はないです。
丹沢三峰というのは、太札ノ頭、円山木ノ頭、本間ノ頭の3つで、標高が1300mくらい。丹沢山は標高1500mくらいなので、まあこのあたりは、そこそこの山を3つ越えるくらいのイメージです。昔は簡単に越えたイメージでしたが、とりわけあとの2つは急な上りがあって。そしてそこから急な下りになる。ここまででだいぶ時間を使ってしまいました。
とはいえ、ある程度下ると、ゆるやかな下り道になるので、ここでスピードアップ。とはいえ、金冷シとよばれる鎖場や痩せた尾根の箇所、滑落しそうなトラバース、岩を乗り超えなきゃいけない場所などがあって、ところどころ泣きたくなります。
それでも標高700mの高畑山までくれば一安心、ゆるやま下りです。でもね、最後の1km、落ち葉がつもっていて滑るし、なによりヤマビルがいそうな環境。今回、うかつにもヤマビルファイターをおいてきてしまいました。幸い、ヤマビルに遭遇することはなかったですが。でももう、日帰り丹沢山はやらない。
ということで、無事に下山。でも、バス停までたどりつくと、ちょうど行ったところ。次のバスまで1時間。その間、暮れ行く宮ケ瀬湖を見ていました。

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