こんばんは。
まず、業務連絡。
6月7日、ひさしぶりに釣りに行きます。場所は、いつものように、葉山の芝崎。現地集合で。磯でも真名瀬港で回遊魚というのもありです。
まあだいたい10時くらいから釣っています。
そんなわけで、6月になってしまいました。緊急事態宣言も解除されましたが、すぐにすべてが元に戻るわけではないですね。それでも、在宅勤務からオフィスに少しずつ戻るというところでしょうか。
トレッキングは再開です。5月30日、表丹沢に行ってきました。いつもなら、蓑毛から登るのですが、今回は運動不足だったのでヤビツ峠までバスで行きました。そこから、二ノ塔、三ノ塔、烏尾山、新大日ときて塔ヶ岳まで、いつものコースです。運動不足と体重増加で、そう簡単というほどではありませんが、まあどうにか登れたといったところです。
視界が開けるコースで歩いていてけっこう楽しいのですが、ちょっと日焼けしました。そうそう、写真を撮りそこなったけど、マムシにも出会ったし。
とまあ、そんなこんなのトレッキングでした。
まだ登山者は少なかったけど、ツアー客がいないとか、大人数パーティがないからなんでしょう。例年よりも静かな表丹沢でした。
6月も2回くらい行きたいですね。昨年行きそこなった男体山も行きたいし。リュックも新しいのを買ったし。
最近読んだ本といえば、鵜飼哲の「テロルはどこから到来したか」と「まつろわぬ者たちの祭」(インパクト出版会)です。
この10年ちょっとの間のエッセイや講演が収録されていますが、フランス文学者の鵜飼は、フランスの状況について語ります。シャルリ・エブド襲撃事件に代表されるように、フランスも矛盾を抱え、イスラムを排斥し、新自由主義に覆われていく。
そこからパレスチナの問題に入っていきます。結局のところ、パレスチナ問題の種をまいたのは欧州である、と。
まつろわぬ者たちの祭というのは、オリンピックです。オリンピックはもともと、戦争とは無縁ではなかったし、国威発揚のために行われてきた。東京オリンピックもまた、1940年の震災からの復興、1964年の戦争からの復興、2020年の原発事故からの復興、の阻害。そんなことのために行われます。
そして、鵜飼によれば、天皇制もそこにからんできます。明仁の退位は、東京オリンピックで今の天皇を国際デビューさせる舞台であり、象徴天皇それ自体政治的であり、退位をめぐる明仁のビデオは政治的行為である、と。
という文章を、COVID-19が拡大する中で読むというのは、何というめぐりあわせだろうと思いました。オリンピックは現状、1年延期だし。
戦争といえば、村上春樹の「猫を棄てる」(文芸春秋)も読みました。父親について語っているけれど、本質的な葛藤の話はほとんどなく、まあいいんですけど。村上はここで、父親ではなく戦争の話がしたかったと述べています。それが運命を狂わせる、だれにでもふりかかる残酷さの話。そうかもしれません。
そうそう、今さらですが、東村アキコの「主に泣いています」(講談社)を読んでしまいました。まあ、ものすごく不幸な美人の話です。美人すぎて不幸になった話です。正直、だからなんだろうというのはあります。美人をモデルにして絵が売れている画家の青山仁、彼がモデルと別れようとするけれど、ヒロインの泉はそれによって居場所を失う。仁の教え子の赤松がモデルとしての泉を引き受けようとするけれど、なかなかうまくいかない。ということだけど、頭が壊れたような仁の妻がいちばんインパクトある愛すべきキャラクターだったりします。ドラマ化されたときは、安達祐実がこれを演じていて、なかなかの怪演でしたっけ。
そんなこんなで、おやすみなさい。