宝来泉

tenshinokuma2014-06-13

 昨日行った銭湯。場所は、目黒区原町。東急目黒線洗足駅が最寄り。
 今月29日で閉店してしまう。
 道路の前には看板があるだけで、その先はコインランドリー。その奥に銭湯がある。もっとも、細い脇道から銭湯の玄関に行くこともできる。
 ビルの1階、無駄に広いロビーは。けっこう気持ちがいい。風呂上り、すごくリラックスできるだろうなって思う。
 浴槽は信じられないほど浅かった。でも、それはそれで、寝っころがって入る感じがして、気持ちがいい。
 サウナはすでに休止していて、ガラスなどもとりはずされている。いすだけが見える。閉店が近いことを感じさせるさびしさがある。
 根井雅弘の「経済学再入門」(講談社学術文庫)読了。経済学史にうといので、ちょっと読むのがしんどかったかな。
 経済の外部化ということで思ったこと。環境問題は経済の外部なので、経済の失敗ということにつながりやすい。これに対し、環境税排出権取引は内部化するしくみ。
 さて、内部化するにあたって、環境が破壊されたときに被害と環境を保全することのコスト・メリットなどを考えたりする。IPCCのレポートでは、CO2排出抑制したときのコストや抑制しなかったときのコストなどを示す。
 数字だけ、現象面だけを見れば、CO2排出を抑制した方がメリットは大きい。無駄に燃費の悪い自家用車に乗ることで、将来大型台風がきて家屋が破壊されるかもしれないとしたら、乗らない、と考える、はずだが、そうはならない。
 短期的に消費生活を送ることのメリットに対し、将来の気候変動を防ぐメリットを比較するということは、将来のメリットに対して割引率を考えなくてはいけないということなのだろうか。将来、100万円の請求書がくるとしても、今日のために1万円を借金する、ということ。
 ただ、ことはそんな単純でもなく、請求書の支払い期日が近づくにつれて、目の前のお金との価値の差がなくなってくる。気候変動が顕在化するということは、そういうことなんだろうな。
 ということについては、根井の本に詳しく書いてあるわけじゃない、というか書いていないけれど、外部化の解説でちょっと思った。