こちら葛飾区水元公園前通信800

tenshinokuma2013-03-26

 こんにちは。
 えーと、業務連絡から。
 3月31日(日曜日)に花見をします。場所、水元公園のいつもの場所。金町駅南口から水元公園循環のミニバスに乗り、松浦の鐘で下車すれば大丈夫です。酒も肴も基本は持ち寄りで。
 午後2時半ごろから、やってます。雨なら、うちで飲んでるでしょう。
 ということで、よろしく。

 3月は、いろいろたいへんでした。足の骨にひびが入ったのは、まあどうにかギブズもとれて、リハビリに入ってますが。娘の進学がなかなか決まらず、ばたばたしたし。
 そんなこんなです。

 足が痛いので、どこにも出かけられず、休日はドラゴンクエスト10ばかりやっていたというのも事実です。

 そんなわけですが、多少は本も読みました。
 いとうせいこうの「想像ラジオ」(河出書房新社)は、おもしろかったです。おすすめです。
 2年前の大震災による津波で、木の上にひっかかったままの死体が主人公。自分の死を認識しないまま、人の想像力によびかける、想像ラジオのDJ。でも、あのときに何があったのか、それは死者の声を想像することでしか、その声を聞くことはできない、ということは、その通りなのだと思います。
 何が失われたのか。
 大震災から2年が経過したわけですけれど、そのことをうまく言い表すことばがありません。一方で、そんなことがなかったような日常にもどり、忘れ去られた中で、日常に戻れない人がいる、とか。失われた日常を反動にして、さらにどうしようもない方向に進む、とか。

 松田青子の「スタッキング可能」(河出書房新社)も面白かったです。会社員ゆえの、それもしばしば女性従業員が直面する不条理のスタッキング、ですね。会社組織のろくでもないメンタリティ、どうにかならないのかな、とか思わせるようなものです。
 最近、取材をしていて、震災後に大きな影響を受けて、経営環境が変化した業種でも、直後の話というのが出なくなっているということが、すごく気になっています。

 あとは、ブルース・スターリングの「ホーリー・ファイヤー」(アスペクト)を、今頃になって読みました。でもこれについては、マイケル・ポーターとエリザベス・オルムステッド・テイスバーグの「医療戦略の本質」(日経BP社)とあわせて、いずれ。

 谷本真由美の「ノマド社畜」(朝日出版社)も。アマゾンの電子本で1位になっていたという本の、紙バージョンで。
 これについても、言いたいことはいろいろあるのですが、著者によると、ノマドとしてやっていくには、英語ができて、手に職があるということ。まあ、ニーズが高い仕事なら、世界中で活躍できる。そういう実力があれば、ノマドで。フリーランスの友人・知人も少なくないのし、そういう人たちは尊敬している。
 でも、現実として、電気工事業界の取材なんかもするけれど、エアコンの取付とか、太陽光発電の設置工事ができれば、一人親方でできるというのはある。それがノマドかどうかは別として。カフェで施工図を書くとかそういうわけにもいかないだろうし。
 あと、誰でもできる仕事では、ノマドはやめておいたほうがいい。ライターとかね。よほどの実力がないと、と思う。基本的に、ぼくはノマドを奨めない。
 ノマドは、うっかりすると、安くて調整可能な労働力として使われるだけだし。
 とまあ、そんなわけで、若い方には、ぜひ、とは思います。

 3月で終わる番組として、「たまこまーけっと」と「僕は友達が少ないNEXT」は、その、よく見ました。終わったら、一言、と思っています。それに、「サイコパス」ですか。
 4月からの新番組。楽しみなのは、「進撃の巨人」「惡の華」あたりでしょうか。「非公認戦隊アキバレンジャー痛」や「這い寄れニャル子さんW」とか、そういうのもあるのですが。