こちら葛飾区水元公園前通信884

tenshinokuma2018-10-20

 こんばんは

 今日はめずらしく、告知なしで。

 今月のトレッキングは、足利自然ハイキングコースです。
 今回のテーマは、昨年の大平山に引き続き、遠足で行った山。ぼくが小学生の頃は、高学年の遠足といえば山に登るって決まっていました。で、登った山で記憶にあったのが、大平山と織姫山でした。しかし、大平山はそれなりに知られているのですが、織姫山はわかりません。ネットで検索すると、それらしいのが出てきました。それが、織姫神社。この背後にある山が織姫山なのでしょう。

 これも昨年同様なのですが、小学生の遠足コースだけでは物足りないので、大人ですから、その周辺も歩くということになります。そこで、足利自然歩道を最初から歩く、ということにしました。まあ、低山だし、一日コースとはいえ、楽な山歩きだろうと、そう思っていました。関東ふれあいの道ということでいえば、陣馬山から高尾山まで歩くくらいだろう、と。
 でも、そうではなかったのです。

 まず、足利市駅から、休日でも1日3本しかない入名草行きのバスに乗りました。足利市のバスはアッシーといいます。で、他のバスが大型バスなのに、入名草行きはマイクロバスでした。
 入名草バス停から最初に目指したのが、名草巨石群。花崗岩の巨石がごろごろしているということで、たしかになかなか雰囲気ある景色でした。弁慶が割ったという巨石もあるし、厳島神社ヒキガエルにも会ったし。
 で、ここから、まず行道山浄円寺を目指すのが、コースの前半です。でも、あまり人が歩かないコースらしく、何度も蜘蛛の巣にぶつかりました。しかも急坂のアップダウンが多く、へろへろになって歩いていました。登ったと思ったら降りて道路に出て、またハイキングコースの続き、という具合です。
 でもどうにか、行道山のお寺にたどりつき、猫に癒されていました。

 後半は、何度か人とすれ違ったので、比較的歩かれているコースのようですが。それなりに急坂のアップダウンは多かったのですが、岩場も多く、歩きにくいという。両崖山を経由して、織姫山にたどりついたのは夕方近くでした。
 で、せっかくなので縁結びの神様の織姫神社をお参りし、参道の階段を降りた先にある花の湯で疲れをとるのでした。
 って、ここまで来て銭湯かよ、って思われそうですね。

 その翌週は、仕事で新潟へ。マンガの家という施設があって、新潟ゆかりのマンガ家の原画などが展示されています。えんどコイチとか新沢基栄とか、ちょっとなつかしかったり。
 新潟の古町商店街には、水島新司のマンガの登場人物の像がたくさん並んでいます。岩田鉄五郎山田太郎水原勇気、藤村甲子園などなど。
 まあ、亀有といい勝負ですね。

 あとは、そうですね、新宿歌舞伎町で開催されている、Chim↑ Pomのにんげんレストランにも足を運びました。
 取り壊し予定のビルを使ったアート作品、とだけいっておきます。
 会期は10月28日まで。興味のある方は、ぜひ、調べて足を運んでください。歌舞伎町二丁目、元歌舞伎町ブックセンターです。レストランでもあるので、お酒も飲めるし、最後の晩餐も提供しています。

 今月おすすめの本は、マーカス・デュ・ソートイの「知の果てへの旅」(新潮社)です。外国文学のレーベル、クレストブックスの1冊なのですが、いちおう、サイエンス系のノンフィクションです。
 ソートイの翻訳はこれが4冊目。うち「素数の音楽」と「シンメトリーの地図帳」はやはりクレストブックスです。
 ソートイは数学者で、「素数の音楽」では素数リーマン予想をめぐる知的な旅が描かれていました。そして「シンメトリーの地図帳」では対照群をめぐる旅です。知的ロードノベルとして読める、そういう本です。
 そして今回は、数学を離れて、物質はどこまで小さく分解できるか、宇宙はどのくらい大きいのか、意識とは何なのか、といった科学の果てに向かう旅だといっていいでしょう。もっとも、数学をまったく離れたわけではなく、無限に関する数学なども登場します。
 こうした果てがどのように近づいていけるのか、そのことが感覚的に書かれているので、数学や科学が苦手な人もわかりやすいと思います。まさに、果てをめぐるロードノベルみたいな本なのです。
 数学だけじゃない分だけ、以前の本よりも読みやすいかもしれません。

 あとは、積ん読だった大今良時の「不滅のあなたへ」(講談社)を8巻まで一気に読んだり、近藤聡乃の「A子さんの恋人」を5巻まで一気に読んだり。
 「不滅のあなたへ」は、評価がわかれているみたいですね。つまらないという人と、でもこのマンガがすごいで上位に入ったりと。ストーリーよりも人物の造詣にフォーカスすると、いろいろ感情を込めて読めるのかな。
 「A子さんの恋人」は、恋人のA太郎を捨ててニューヨークに行ったA子がアメリカでの恋人のA君を残して帰国したところから始まるのですが。人が人を好きになることの微妙さが描かれていて、なかなか微妙に面白いです。5巻になって盛り上がってきて。A子とA太郎とA君の三角関係はどうなることやら。

 そうそう、消費税が来年10月に10%になるということですが、同時に軽減税率が導入されます。これについて、自営業者のぼくのところにも、税務署から税率の計算に関する案内が届いたのですが。めんどくさいです。
 こんなめんどくさい制度を入れた公明党をうらみます。
 でも、本当に上がるのか、疑問です。安倍晋三も、4選はないので、気にしないで上げるのでしょうか。それとも、選挙に勝つために、また新しい判断をして、消費税延期を問うのでしょうか。
 ポイント還元も、日本のキャッシュレス化を進める口実だし。そもそも消費税の増税分は福祉にまわすはずじゃなかったのか、とか。増税した分を景気対策って、つまり、お金は役所が操作しますっていう話ですね。
 もう、何が何だか、です。
 消費税を10%にしても、所得税について、低所得者にはマイナスの所得税を支払うとか、最高税率を上げるとか、もっと基本的な政策でいいと思うんですけど。

 元YesのPeter Banksの最後のバンド、Harmony In Diversityの6枚組をよく聞いています。Banksって、最初にYesをクビになった人で、そのあとのSteve Howeとの差が大きすぎて、不遇の人ではあるんだけど、このアルバムはベース、ドラムスとのトリオによるインプロビゼーションで、グルーブ感があって気持ちいいんです。
 Banksは、King Crimsonに加入したかったんだろうなあって思っています。インプロビゼーション中心の演奏をしたかった。でも、その機会はなかった。そうした中、たどりついたのが、このバンドだったのかな、と。

 あとは、Chris Squireのトリビュートアルバムかな。元奥さんが参加していたり、Annie HaslamやCandies Nightも参加していたり、と。とまあ、そんな音楽を聴きながら、仕事をする毎日です。